心の病気に打ち勝とう|正確に伝えることが重要

女性

心を健康にするための治療

カウンセリング

いろいろな病名と診断

人間の心というのは体と違って目に見えませんが、身体と同じく病気になることがあります。そうした心の病気も、心療内科や精神科の病院・クリニックを受診することで治療が可能です。精神医療の目的とは、病気になってしまった心を治療して健康を取り戻すことにあるのです。身体の病気にもさまざまな種類があるように、心の病気にも症状や原因に応じて多くの病名がつけられています。病気の種類によって治療法が異なるため、病名診断は身体疾患に劣らず重要です。しかしながら目に見えない心が相手では体の病気のような検査がなかなか実施できません。近年ではうつ病診断に光トポグラフィー検査を取り入れている病院やクリニックも増えており、脳に原因がある病気では検査も可能となってきています。心の病気の多くは問診が診断の決め手となります。症例によっては家族の話も重要です。心の病気にも非常に多くの種類があります。不安神経症または不安障害と呼ばれる一連の病気には、パニック障害や恐怖症・強迫性障害・PTSD(心的外傷性ストレス障害)などが含まれています。適応障害や社会不安障害は性格の問題として片付けられがちですが、心の病気として認識できれば治療の対象となります。近年患者数が増えているうつ病は双極性障害とともに気分障害の一種です。自閉症やアスペルガー症候群は心の病気と言うよりも脳の病気と表現した方が正確ですが、精神科で治療を実施しています。性格障害やパーソナリティ障害のように、心の病気かどうかの診断が難しいケースも治療対象です。統合失調症に代表される精神病はもちろん、アルコール依存症や薬物依存症も精神科で治療に対応しています。

心の健康を取り戻す治療法

心療内科や精神科では多くのケースで心理療法が治療の柱となりますが、薬が有効な症例も少なくありません。うつ病は心の病気でありながら脳にも原因があることが判明しています。脳内神経伝達物質が不足することで一連の症状が発生しているため、抗うつ薬などの薬物療法に効果が期待できるのです。抗不安薬や向精神薬・抗精神病薬が効力を発揮する病気も少なくありません。心療内科や精神科が他の診療科と大きく違うのは、心理療法を治療に取り入れている点です。精神科医や臨床心理士によるカウンセリングや対話は、心の病気にかかった患者さんにとって薬以上の治療効果をもたらしてくれます。認知行動療法や認知療法・対人関係療法などが代表的な心理療法です。その他にも病院やクリニックによってさまざまな特色ある心理療法が行われています。箱庭療法や音楽療法・アートセラピーなど、患者さん自らが何らかの芸術表現を通して心の病気を治していく方法を実践しているクリニックも多いものです。心の病気を治すには、こうした薬物療法や心理療法に加えて環境調節や休養・生活習慣改善といった点も重要です。心が病気になった原因には環境から受けたストレスが深く関わっている例も少なくありません。不規則だった生活を規則正しくすることも治療効果を高めてくれます。心療内科や精神科ではこうした点でも適切な指導を行っている他、設備の整った病院では入院治療も可能となっています。心の病気を治療する目的とは、患者さんが心の健康を取り戻すことにあります。心療内科や精神科では、患者さんの個性に合わせた心の健康基準を目標として、長期計画に基づく万全のケアを実施しているのです。